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ミンサーのはなし

ミンサーというのは沖縄の幅の狭い綿織物のことで、メンサーと呼ばれる地域もあるそうです。

 

綿(メン)狭(サー)い→→→ミンサーというわけですね。

 

ミンサーは沖縄各地で織られていたそうで、一番有名なのは石垣のミンサーでしょうね。

 

『ミンサー織』と言われて、四つと五つの絣が『いつの世までも』そして端の細かい絣が『足繁く』という意味だということで、女性が愛する男性に贈ったといわれています。

 

このことで、祝嶺先生に『あれって、手巾(ティサージ)と混同してるんじゃないですか?』と質問したことがあるんですが、そういう事でも無いようです。

 

ティサージというのは、同じように、海を渡る兄弟や恋人に航海の安全を祈って贈られたものだといわれています。

 

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これは古屋英子さんが銀座のギャラリー泰三で個展をされたときに出品された、首里織のティサージなんですが、絣と手花(てぃばな)を中心に非常に凝った織物になっています。

 

駒場日本民藝館に行けば古いティサージがたくさんあるので、是非見に行かれてください。

 

話をミンサーに戻しますと、八重山ミンサーの他、首里織ミンサー、読谷ミンサー、与那国ミンサーと現在も織られているものもたくさんあります。

 

しかしながら、元々その土地で織られていたか、といえばそうでもなくて、

 

八重山ミンサーは、元は竹富ミンサーだったし、読谷ミンサーは元は伊波というところで、お婆さんが1人で織っていた物を採り入れた、という話を聞いたことがあります。

 

伊波のは『伊波メンサー』と呼ばれていたそうで、とても良い物だったようです。

 

詳しくは、『ミンサー全書』を読んでみてください。

 

沖縄は元々、帯と縁の薄い服飾文化で、女性はウシンチーという全く外からは帯をしていない様に見える着用方法を採っていました。

 

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それが次第に、本土の着用法を採り入れるようになり、初めは兵児帯などをしていたとも聞きます。

 

今の様に名古屋帯が織られる様になったのは、祖国復帰後だそうです。

 

私は、行きがかり上?帯をするときはたいていミンサーを締めるのですが、これが大変具合が良いんです。

 

八重山や与那国のも持って居ますが、首里のが良い。

 

というのは花織やロートン織になっているので、緩まず、滑らずなんです。

 

手織りでガッチリ打ち込まれているので伸びないですし。

 

機械織のあまいのは、締めてると伸びてきて緩んできてしまう事があるので、肥満体の私が締めると、着崩れしてしまう原因になるんです。

 

素材はメンサーですから、たいていは綿なんですが、たまに絹のも造られます。

 

でもね、綿の方が味わいがあって良いんですよ。

 

確かに絹は軽いし、細やかな細工もできるんですが、綿ならではの良さがあるんです。

 

前に、ミンサーを織ってる女の子に聞いた事があるんです。

 

ミンサー織るとすごく自由でカラフルで良い感じなのに、なんで名古屋帯織ると、しショームナイのしか織れないの?

 

答えはずばりこうでした。

 

だって、綿は素材が安いから、安心して好き勝手織れるんだもん

 

ここなんですよ。

 

実際、売られる値段はほとんどが手間賃を反映したものになるので、綿でも絹でもそんなに値段は変わらないんですが、織る方としたら、

 

綿だからいいさぁ〜

 

というのがあるようです。

 

その気楽さが、面白いデザインに繋がるんですね。

 

ですから、女性はもとより、男性も、ミンサーを締めるときは、遊び心満タンでやるととっても楽しいのです。

 

また、締め方をいろいろと工夫するとまた楽しいですね。

 

男性でも、貝の口やら、侍結び、町人結び・・・といろいろあるようです。

 

ちなみに私は、たいがい侍結びです。

 

なんでかというと、めんどくさいからです(^_^;)

 

女性もいろいろあるみたいですね。

 

今時は、綿の着物もたくさん流通しているようですから、そんなのにするととっても良い感じです。

 

ミンサーというと浴衣にするとイメージをお持ちの方もいらっしゃるようですが、綿や紬の着物にも全然OKです

 

私は袴下にも締める事があります。

 

紋付きの時は『もずや緞子』をしますが、それ以外はたいていミンサーです。

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ミンサーがどういう格付けかといえば、首里のミンサーなら首里織と同じに考えて良い

でしょうね。

 

ここは理屈です。

 

首里織というのは、琉球国の士族の子女が織り、着用も王族も含めた士族以上。

 

ですから、最低でも博多織と同格かそれ以上と言えます。

 

琉球王といっても、一説では徳川幕府譜代大名として位置づける考えもあるようですから、武士の正装として着用されていたと考えて良いでしょう。

 

『さいはての島の織物だから、カジュアルにしか向かない』

 

なんていうのは、全く間違いであるというのが解ると想います。

 

ただ、今の常識に照らして、あまり無理のあることは、お客様には提案しにくい、ただそれだけの事です。

 

私自身なら、信念と自身を持って、紋付きの着物にもミンサーをしますし、芭蕉布首里の織物でも、琉装にしたててあれば礼装として着用しますし、実際にしています。

 

苧麻や、たまに芭蕉布のミンサーもありますが、これも夏場は良いもんです。

 

流れた汗が、帯のところにたまって、お腹が冷えたりすることもあるんですが、苧麻や芭蕉なら、通気性がいいので、そういう事もありません。

 

長々書きましたが、そういう訳で、首里織のミンサーも、私が愛用し、信念と確信をもって、お勧めする作品達です。

 

制作をお願いしているきんちよさんは大ベテランですが、普通はこんな大ベテランがミンサー織ってくれないですよ。

 

椰子の実にはたくさんの首里織ミンサーを出品しています。

 

ご愛用頂けましたら、幸いです。

 

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