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プロデューサーとしての物作りと才能

私は染織、とくに沖縄染織のプロデューサーと自称しています。

 

世間的に見ればただの問屋です。

 

『自分で織ったことも染めた事も無いクセに何を偉そうに』

 

そう想う人も多いでしょう。

 

でも、実はちょっとやったことがあります。

 

しかし、プロとして活動するには技術と共に才能が必要です。

 

染織に関しては、私は『手を動かす』という事において全くの無才能です。

 

全く不器用なのは、私の図画工作の成績が物語っています。

 

プラモデルもろくに作れたためしがない。

 

染織家としてプロになるどころか、工芸全般において、まったくの圏外にいると言っても良いでしょう。

 

だからこそ、素人としていろんな物作りや芸術に触れて、『感性』だけを磨いているんです。

 

それで、素人だから出来る事もあるんです。

 

プロにとてつもない提案をするのも素人ならではです。

 

それがそのプロにできるモノであり、乗り越えられるハードルであるかどうかを判断する。

 

それが物作りのアマチュアであるプロ・プロデューサー?の真骨頂だと私は思ってます。

 

そのためには、物作りは知っていないといけないし、頭の中に完成された自分の作品を持って居ないと行けない。

 

こないだのラジオ番組でなかにし礼という作詞家が、少年の頃の体験を、ある歌手との出会いがキッカケで歌にした、と言う話をしていました。

 

なかにし礼は、少年時代に父親がニシン漁で大もうけして、その後失敗して路頭に迷ったそうです。

 

それをいつか歌にしたいと想っていた。

 

それで現れたのが『北原ミレイ』でした。

 

北原ミレイの声を聞いて、『この女に歌わせよう』と想ったんだそうです。

 

そして出来たのが『石狩挽歌』です。

 

www.youtube.com

 

『そこまでの想いを込めた歌なら自分で歌えばいいじゃないか?』

 

シンガーソングライター全盛の今ならそう想うかも知れません。

 

でも、その詩情を伝えるには、その世界を表現する、『歌い手』が要るのです。

 

作詞家はもちろん自分でも歌えるでしょう。

 

自分が歌うのが一番と思えば、そうするでしょうし、もっと、良い表現者が居ると想えばそうする。

 

それだけのことです。

 

京友禅とかだとわかりやすいですが、優れた作品はたいてい分業で成りたっているんです。

 

作家といわれる人でも、実は全部自分でやってるわけじゃない。

 

図案も図案家に描かせている人も居るし、自分では刷毛を持たない染色家もたくさんいます。

 

でも、その染色家、染織家が、『自分の世界』を持って居れば、それは作家と言われるにふさわしいのです。

 

でも、私は作家じゃないし、作家とも呼ばれたくない。

 

染織家と出会ったら、その人の特長をよく把握して、自分の世界との接点を見出して、共に作品づくりをしていくというのが私のスタイルです。

 

ですから完成された人や、自分の世界から一歩も動かない人は、お互いやりにくい。

 

自分の世界を構築し、それを相手に伝える、それも出来るだけ具体的に伝えたい。

 

だから、シコシコ勉強したり、チマチマとヘタなりに物作りをしてみたりするんです。

 

趣味でいろんな物作りをしたり、絵を描いたりしてる人は、自分のジャンル以外の事に踏み出してみても面白いと想いますよ。

 

絵を描く人が、『これこれこんな感じでバッグに刺繍してみて』とかね。

 

そのかわり、出来てきたモノはドーンと受け入れる度量は必要ですよ。

 

自分の伝え方が悪かったのか、あるいは、自分が思う世界にその刺繍するひとが合わなかったのか。

 

その繰り返しがまた、自分の世界をさらに突き詰めるキッカケにもなりますしね。

 

まぁ、いずれにしても、楽しく物作りしないと、良い作品にはならないです。

 

それが私の一番のモットーです。

 

 

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